「キリスト教会の創設」

「教会の創設」 キリスト教会は五旬節に当たって、「上から」聖霊によって創設されました。 それは一切の人間的願望をこえ、一切の人間的努力と無関係に、神的に創設されたものです。 したがってイエスご自身によってその生前に、一度だけ予告されましたが(マタイ16:13以下、18:15以下)、しかしそれによって教会が創設されることを、予知した者はいませんでした。 それだけでなく、それは旧約聖書においても、ことにその預言書においてさえ、それについて一切告知されていません。 「これは、多くの世代にわたって隠されていて、いま神の聖徒たちに現された奥義なのです。」(コロサイ1:25、エペソ3:4-9)といわれているのは、この未告知の教会とその一切のことについていわれた言葉です。 このことは当然教会の創設と、それ以前の時代との関係を、救拯史的に問わせることになります。 創設された教会の指導者となった人々は、すでにイエスの在世当時、その選びによって使徒となった人々です。 したがって、彼らは教会創設以前の自己の資格と使命とを、教会創設以後におけるそれと、どのように関係づけていたかという問いが、この教会創設とそれ以前の時代との関係に関する一切の問いの手がかりとなります。 この関係が明らかにされることなしに、教会の創設とその意義とは、明らかにされません。 この関係が正しく理解されるために問われなければならないことは、第一に、なにゆえにイエスの「神の国」の宣教が、ユダヤ…

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